完成した自作ブラックミラー

スクライング用として用いられる水晶球

スクライング(幻視)は様々な道具で行うことができる。先日紹介したタットワカード、水晶球や魔女の大釜や専用の容器に張った水、そして今回紹介するブラックミラーだ。

ブラックミラーは、文字通り黒い鏡だ。(左図参照)しかし、鏡面が黒いので余り普通の鏡としての用途には適さない。大きさは様々で、魔術や魔女に関する道具を売っている店で売っている。上に二枚画像があるうち、パンケーキか出来損ないのタイヤの様な物体が私の作ったブラックミラーだ。つまりブラックミラーは作る事が出来る。

自作は買ったものより見た目は悪いかも知れないが、思い入れが深まる。思い入れは、案外馬鹿にできない影響が有る物だ。それに西洋魔術は道具はできる限り自作が推奨される。

私が使った材料は簡単だ。全てAmazonで買う事が出来る。なんなら楽天でもハンズでも良い。下のリストには一応Amazonのリンクも付けておいた。

時計皿

時計皿 化学の実験に使うもの。ガラス製。大きさは様々だが、見た目から私は直径150mmを選んだ。(私は見栄っ張りなのだ)それほどの大きさが必要無ければ120mmでも良いだろう。以前は安かったのだが、今は良い値段がするので慎重に選ぶこと。
スプレーを吹き付けるのは凸面(盛り上がってる方)実際に使うのは凹面(へこんでる方)になる。

水性速乾性黒スプレー(ガラス対応)

クロスプレー

今回はamazonのリンクを付けたが、近くのホームセンターなどで買っても良いだろう。ガラスに対応してるかは重要なので良く見ること。

木粉粘土

私はもっと必要かと思い4つも買ってしまったが、実際に使ったのは1つだけだった。飾り台とミラーの間を埋めるのに使っている。

飾り台(プラーク)円形

これも結構良い値段がする。彫刻用の品が有ったはずなのだが、今は在庫切れのようだ。木粉粘土と飾り台は、台を必要としないなら買う必要は無い。

品が揃ったら制作にはいる。作成の手順はシンプルだ。

  1. 時計皿の裏面(凸面)に2,3度薄くスプレーする
  2. 完全に乾燥するまで(2,3日)ほこりが付かない場所に置いて待つ
  3. 飾り台に時計皿を乗せ、木粉粘土で細工する
  4. 木粉粘土が乾燥するまで(2,3日)待つ
  5. 色を塗る
  6. 完成

となる。私はデザインは苦手なので、枠を付けただけで色は塗ってない。

注意が必要なのは、1と2だ。まず1から。

  • 周囲に付くと取れないので、必ず新聞紙などで周囲を保護する(以外と飛び散るので広めに)
  • スプレーと時計皿の間は30cmほど開ける(距離が近いと垂れる)
  • スプレーは薄く吹きつける(垂れるので)
  • 重ねるときは半乾燥(30分~1時間ほど)してから。垂れると台無しだ
  • スプレーを吹き付けるのは凸面(盛り上がってる方)実際に使うのは凹面(へこんでる方)になる

タレとムラに要注意。失敗したら、完全乾燥してから再チャレンジ。下手に剥がそうとすると駄目になる。

2の注意は1つ。

失敗したブラックミラー・スプレーした凸面を上にする(完全乾燥する前は、他の物に簡単に癒着する)

失敗すると左の写真のようになる。


ブラックミラー素体完成

2まで上手く行くと左写真のようになる。これに飾り台と木粉粘土で好みの台を作る。

完成すれば、冒頭に有ったような自作ブラックミラーのできあがりだ。良かったら是非作ってみて欲しい。