タットワカード(tattva cards)をご存じだろうか?簡単に言えば、インド原産の象徴が記されたカード。元々はインドのものだったそれを、19世紀にイギリスの黄金の夜明け団が取り入れた物である。地水火風空の5つの象徴を組み合わせた25枚の(30枚の所もある)カードを使い、ヴィジョンを得る。

そもそもタットワとは何か。元々はインド哲学などで定められた5つの元素である。地水火風空の5つから為り、それぞれ表す象徴がある。これらは日本にも形を変えて伝わり、墓場の卒塔婆の形に使われている。

画像 名称 象徴するもの

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Prithivi Earth、地。
堅固な大地と、そこに根差すもの。
社会、物質、金銭、ビジネス、実際的な諸問題。

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Apas Wator、水。
流動的な物体に象徴される液体。
理に対する感情、心。

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Tejas Fire、火。
火や太陽に象徴される、光と熱。
生命のエネルギー、本能、欲求。名誉、勝利。

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Vayu Air、大気(風ではない)。
不可視の物体、気体。中空に浮かぶ全てのもの。
酸素、(口から発せられる)言語、理知、理性、思想。

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Akasha Spirit、空。
あらゆる霊的な事象。不可視の存在。

2014年頃から都市伝説系のサイトで「タットワの技法」という名前で紹介された。「異世界に行く方法」という触れ込みだが、使い方も効果もちょっとピンぼけであった。

私は、高等魔術実践マニュアル(現在絶版。中古あり)の付録についていたカードを長年使っていたのだが、約20年使ってきたため、いい加減色あせてきて適切に使えなくなってきた。そこで今回新しく作ってみることにした。

折角なのでデータをillustratorで作成し、公開してはどうだろうかと考えた。実際日本語で得られるデータはあまりよくない。PDFで公開したら利用できる人も増えるだろう。

そうなると、使用方法も上げてみたくなってくる。タットワの日本語で得られる解説も欲しい。だんだんハードルが上がり、面倒になってきたが、この週末からボチボチと開始した。

参考:高等魔術実践マニュアル(朝松健、学研)、タロット象徴事典(井上教子、国書刊行会)

その2に続く。