「神の名」

ワンドの聖別術式を上に書かせていただきましたが、呪文の中で有角神、大母神という言い方に統一をしてありますが、よくこれを(ファーラーの「サバトの秘儀」の影響で)「ケルヌノス」「アラディア」として唱えている人がいます。しかし、

「これは全く無意味ですし、何の役にも立ちません」

この事実を意外と知らない人が多いのです。

この神と女神はイギリス土着の神と女神であり、日本で日本人が唱えたり、呼び掛けても、全然通じないのです。

事実、生前のスチュワート・ファーラー自身も「魔女たちの世紀シリーズ」の1冊として「サバトの秘儀」が出版された後、「日本語訳を許可したときに、ケルヌノス、アラディアの名前を単に神、女神とするように指定しなかったことは後悔してもしきれない。日本人がこの名前を唱えても全く無駄なのに、神と女神の代名詞のように伝わってしまっている。何の役にも立たないのに・・・」と言っていました。(まぁ、この本が誤訳だらけというのはまた別の問題としてあるのですが、ここではそれは置いておきましょうww )

なので、これらの術式を行うときは神や女神の名を個別の名前で呼びかけず、

・神、有角神
・母なる女神、大母神

という一般的な呼び方にしておくのが儀式や呪文の成功のコツであり、鉄則なのです。

著者:mandarinorange